政府は12日、ライドシェア振興策を公表した。14項目の措置を2023年年頭より開始する。1億5000万ユーロの予算が設定された。
政府は、温室効果ガス削減を目的に、通勤・通学等の短距離(80km未満)のライドシェアの振興を目指している。2027年までにライドシェアを受け入れるドライバーの数を300万人に増やすとの目標を設定した。具体的には、まず、自治体による奨励金制度の導入(1旅程につき1ユーロ、又は1kmにつき10ユーロセント)を後押しするため、総額5000万ユーロの助成金を自治体向けに支給する。また、自治体によるインフラ整備(ライドシェア用の停留所、専用レーン、ライドシェア路線の構築)を、事業化調査を含めて支援し、このために5000万ユーロの助成金を支給する。さらに、ライドシェアを始めるドライバー向けに100ユーロの奨励金を支給。奨励金は、ライドシェア仲介のプラットフォーム(BlaBlaCarなど)を通じて新規登録者に支給され、初回に25ユーロが、3ヵ月以内に9回目までの実績があれば残りの75ユーロが支給される。政府は、カーボンフットプリントの軽減に加えて、ライドシェアによる費用節約の効果も強調。ドライバーは平均で年間2000ユーロの節減ができるとの試算を示し、積極的なライドシェアの受け入れを呼びかける。