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エールフランスKLM、エアバスA350を50機発注

エールフランスKLMはこのほど、エアバスに対して、長距離旅客機A350シリーズを50機、確定発注した。40機のオプションも設定した。
エールフランスKLMは、スミスCEOの着任以来で、ボーイングよりエアバスを優先する姿勢を強めている。2021年12月には中距離旅客機100機の発注を決めていた。今回は、長距離旅客機A350-900とA350-1000を発注。2026-30年にかけて引き渡される予定で、推定によると、50%の値引きがあると仮定しても100億ドルを超える大型発注となる。
エールフランスKLMはA350-900をこれまでに41機発注しており、うち21機は就役中となっている。新たな発注を経て、エールフランスはA350の保有機数で世界最大の航空会社となる。A350は、古いエアバスA330と、とりわけボーイング777を後継することになる。燃料消費が20-25%少なくて済み、2030年までに2019年比で人km当たりの二酸化炭素排出量を30%削減するという目標達成の切り札となる。A350は航続距離も長いことから、中国、日本、韓国向けの長距離便で活躍できるという利点もある。ロシア上空の飛行が封じられているため、東アジア向けの直行便は飛行距離が以前よりも長くなった。

KSM News and Research