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ベルコール、大規模バッテリー工場の建設で20億ユーロ超の資金調達にめど

北仏ダンケルク市に大規模バッテリー工場の建設を計画するベルコール(Verkor)が、新たに8億5000万ユーロ以上の資金調達のめどをつけた。先に取り付けた融資及び補助金を合わせて、総額で20億ユーロを超える巨額の調達が実現する。
今回の調達では、新たにオーストラリアの金融大手マッコーリーと、仏Meridiam(資産運用)が出資する。両者は、現在の筆頭株主である自動車大手ルノー(20%)を上回り、新たに筆頭株主となる。このほか、海運大手のCMA-CGMや、大手保険会社が作る戦略投資ファンドが投資を決めているといい、自動車メーカー数社が加わる可能性もあるという。ベルコールは、各社の出資比率等の詳細は明らかにしていない。
ベルコールはこれより前、欧州投資銀行(EIB)より6億ユーロの融資を取り付け、さらに仏政府から6億5900万ユーロの補助金の約束を取り付けている。ベルコールは2020年にグルノーブル市で発足。建設を予定する大規模工場では手始めに年間16GWh相当が生産される予定で、うち12GWh相当は出資者であるルノーから予約を得ている。この秋に着工を予定し、将来的に1200人の直接雇用と3000人の間接雇用が創出される見込み。

KSM News and Research