仏大手銀行ソシエテジェネラルはこのほど、カナダのブルックフィールド(PEファンド)との提携で、エネルギー・インフラ部門に投資するプライベートデットファンドを設立すると発表した。4年後までに100億ユーロを運用する計画。
プライベートデットファンドは企業向けの直接融資を行うファンドで、リスクが高めの投資案件を対象とすることが多い。新設のファンドは、電力、再生可能エネルギー、データ、エネルギーの貯蔵及び輸送、運輸の各分野の企業向けの資金供給を行う方針で、ソシエテジェネラルとブルックフィールドは自ら25億ユーロの直接融資を行って投資家を募る呼び水とする。両社はまた、新設ファンドに自ら一定額を出資する。
ブルックフィールドは運用資産額が8億5000万カナダドル(5億8000万ユーロ)。フランスでは、TDF(放送電波送信)やData4(データセンター)などへの投資実績がある。ソシエテジェネラルでは、投資銀行部門出身のクルパ氏が先頃CEOに就任。クルパCEOは近く、新戦略プランを公表するが、プライベートデットファンドの設立は、CEOの新たな経営方針を象徴する決定と受け取られている。