フランス中銀は近く、2023年通年の経済成長率予測を上方修正する。ビルロワドガロー総裁が1日に記者団との懇談の際に明らかにした。
中銀は2023年通年の経済成長率を0.7%と予想している。ドイツをはじめとする近隣諸国と比べて景気の推移が良好であることから、18日に予定される予測修正の際に上方修正する方針を固めた。政府の公式予測は1.0%となっているが、これまでよりも政府予測に近い数字が採用されることになる。
INSEEはこれより前、4-6月期の経済成長率の確報を発表。速報の前の期比0.5%をそのまま確報とした。この成長率だと、下半期の成長率がゼロになったと仮定した場合の通年成長率は0.8%となる。INSEEは翌週に下半期の経済成長予測を公表する予定だが、タベルニエ局長は1日、テレビ局BFM Businessとのインタビューに答えて、4-6月期に高めの経済成長率が達成されたからといって過度の楽観主義に陥るべきではないとし、経済成長率は7-9月期に減速し、10-12月期も格別の成長にはならないとの展望を示した。7-9月期以降にマイナス成長に陥る可能性については、まだわからないとした。