仏国立統計経済研究所(INSEE)は4月28日に2023年第1四半期(1-3月)の国内総生産(GDP)が前の期と比べて0.2%上昇したと発表した。なお、2022年第4四半期(10-12月)のGDPは前の期比でゼロ成長にとどまった。2月の速報では0.1%の成長と発表されていたが、下方修正された。2022年通年の経済成長率は2.6%で修正はない。
第1四半期には内需(在庫変動除く)はGDP成長率に0.1ポイントのマイナス貢献を記録した(第4四半期には0.4ポイントのマイナス貢献)。家計消費支出は前の期並(第4四半期には1.0%減)、固定資本形成は前の期比で0.2%減(第4四半期には前の期並)だった。
貿易収支はGDPに0.6ポイントのプラス貢献をもたらした(第4四半期には0.2ポイントのプラス貢献)。前の期比で輸入は0.6%減(第4四半期には0.1%増)、輸出は1.1%増(第4四半期には0.9%増)を記録した。
在庫変動はGDPに0.3ポイントのマイナス貢献となった(第4四半期には0.2ポイントのプラス貢献)。
またINSEEは28日、4月の消費者物価上昇率(前年同月比)を5.9%と発表した。3月の5.7%を上回り、インフレの加速が見られた。食料品価格の上昇率は14.9%と相変わらず高いが、3月の15.9%を下回った。タバコは9.4%(3月は7.8%)、エネルギーは7.0%(3月は4.9)、サービスは3.2%(3月は2.9%)の上昇を記録し、インフレの加速を招いた。工業製品価格は4.7%上昇した(3月は4.8%)。