BRGM(地質・鉱山局)は13日、全国の地下水系の状況に関する報告を公表した。今夏に水不足に陥る可能性に警鐘を鳴らした。
昨年は水不足と干ばつの被害が目立ったが、現在の状況は昨年以上に深刻であるという。全国の4分の3の地域で地下水系の水位は通常を下回っており、水位が極めて低い地域も全体の20%を占めた。足元では、全国的に降水がある日が多くなっているものの、乾燥した地面に吸収されて地下水系の水量増大を実現するまでには至っていない。植物の生育が本格化すると、植物に吸収される分も多くなるため、この数週間に通常よりも目立って多い降水が得られるかどうかが鍵になる。
地下水系の水位と共に、地表水の水量も減っており、貯水率の低下や河川の水量の減少も目立っている。BRGMは同じ機会に、通常よりも早く、全国の県別の夏季水資源予測を公表したが、全国の半数余りに相当する50県強が、干ばつのリスクが「大きい」又は「極めて大きい」に分類された。北部地方や中央地方、南東地方でリスクが目立つ。