ルコルニュ軍隊相は2日、ルパリジャン紙とのインタビューの中で、次世代空母の建造計画に予定通りに着手すると予告した。2025年末から2026年初頭にかけて、建造計画を正式に開始する。
軍隊相は、ウクライナにおける戦争と様々な国際的緊張が生じている世界情勢を鑑みて、次世代空母の建造は必要不可欠であると説明した。予算総額は50億ユーロ程度。7万5000トン(現行空母シャルルドゴールは4万2500トン)の規模となり、2036-37年に試運転を行い、2038年頃に就役する計画。軍隊相は、「ナバル・グループ、テクニカトム、アトランティック造船所」が建造すると言明しており、シャルルドゴールと同様に原子力空母となる。
政府は4日に、2024-30年を対象とする軍事大綱法案を閣議決定する予定で、同法案には4130億ユーロの軍事予算が盛り込まれる見通し。2030年時点で軍事予算は2017年比で2倍に増額される。軍隊相は、2023年の軍事予算について、追加で15億ユーロの増額を得たと言明。既定の30億ユーロの増額幅に15億ユーロが上乗せされることになる。