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50年ぶりの大キュビスム展、東京と京都で開催

世界屈指の近現代美術コレクションを誇るパリのポンピドゥーセンターの所蔵品から貴重な作品が多数来日する「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」が東京、国立西洋美術館と京都、京都市京セラ美術館で開催されます。日本でキュビスムを正面から取り上げる本格的な展覧会は、およそ50年ぶりとなり50点以上が日本初出品となるようです。



ポンピドゥーセンターについて

近代芸術の支援者だったフランスのジョルジュ・ポンピドゥー元大統領によって1969年に構想され、1977年に開館したポンピドゥーセンターは、パリの中心部に位置する複合文化施設です。なかでも同センターの中核を占める国立近代美術館は、20世紀初頭から今日にいたる世界屈指の近現代美術コレクションを誇り、キュビスムの優品を数多く収蔵しています。

プリツカー賞を受賞した2人の著名な建築家、リチャード・ロジャースとレンゾ・ピアノによって設計され、パイプやチューブ状のエスカレーターがむき出しになった特徴的な外観でも知られています。



主な予定出品作品

「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」は、ピカソ12点、ブラック15点というこれまでにないまとまった作品数で、絶えず変化を続けながら展開した2人の画家によるスリリングなキュビスムの造形実験を追体験することができるのがこの展示会のハイライトとなり、ピカソのプリミティブな裸婦像に衝撃を受けて制作されたブラックの重要作「大きな裸婦」(1907-08年、日本初出品)、ポンピドゥーセンターを代表するピカソのキュビスム絵画「肘掛け椅子に座る女性」(1910年)など見逃せない作品も展示される予定です。

また公的な展覧会の場で積極的に集団展示を行い、ピカソとブラックとは異なるキュビスムの流派を築いた「サロン・キュビスト」と呼ばれる画家たちの絵画では、ポンピドゥーセンターの人気作品で横幅4メートルにも及ぶロベール・ドローネーの大作《パリ市》(1910-12年)が初来日します。加えて、初期の傑作《ロシアとロバとその他のものに》(1911年)を含む、シャガールの絵画5点も展示される予定となっています。



主な出品作家 (アルファベット順)

コンスタンティン・ブランクーシ、ジョルジュ・ブラック、マルク・シャガール、ロベール・ドローネー、ソニア・ドローネー、マルセル・デュシャン、ナターリア・ゴンチャローワ、フアン・グリス、マリー・ローランサン、ル・コルビュジエ、フェルナン・レジェ、ジャック・リプシッツ、アメデオ・モディリアーニ、パブロ・ピカソ ほか



【開催概要】
展覧会名:パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ
展覧会公式サイト:https://cubisme.exhn.jp
会期:2023年10月3日(火)~2024年1月28日(日)
会場:国立西洋美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
主催:国立西洋美術館、ポンピドゥーセンター、日本経済新聞社
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協力:西洋美術振興財団
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
巡回:京都市京セラ美術館 2024年3月20日(水・祝)~7月7日(日)

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