フランス情報メディアのET TOI(エトワ)

フランスと日本をつなぐ

1€=

新規登録

仏国鉄SNCF、2022年に業績好調:政府は1000億ユーロの鉄道投資プランを公表

仏国鉄SNCFは23日、2022年業績を発表した。24億2500万ユーロの純利益を達成、前年比で2.7倍の大幅増益を記録した。売上高は19.3%増の414億4900万ユーロだった。新型コロナウイルス危機が一段落し、旅客需要が回復したことが追い風になった。物流部門も業績改善に貢献した。利益額のほぼすべてが鉄道システムへの投資に充当される。なお、SNCFの債務額は期末に244億ユーロとなり、期首の363億ユーロから大きく減少した。100億ユーロの債務を国が肩代わりした効果が出た。
これと関連して、ボルヌ首相は24日、鉄道部門向けの1000億ユーロの投資プランを公表する。2040年までの期間に実施される。マクロン大統領が先に公表したRER(郊外連絡急行列車)の地方都市における整備事業などが推進される。具体的な投資対象は、24日に提出される「インフラ方針評議会(COI)」の報告書に基づいて、地域圏や関係各方面と協議した上で、6月までに決定する。

KSM News and Research