管理職雇用協会(APEC)は9日、四半期ごとの管理職採用状況に関する調査結果を発表した。順調な推移を示しており、2022年の管理職採用数は過去最高を記録する見込みだとした。同採用数の集計結果は4月初頭に発表される予定。
10-12月期には、全体の14%の企業が、3月末までに1人以上の管理職採用を計画していると回答。この割合は4-6月期の10%から上昇を続けている。すべての規模の企業で上昇を続けているが、中堅企業・大企業では64%が採用を計画していると回答しており、特に多い。APECを経由する管理職求人は、工業部門で10%増など、部門ごとにばらつきがあるものの、良好な推移を示している。
雇用市場全体でみると足元で雇用創出の勢いが鈍っているが、管理職の雇用は順調な推移を示している。人材不足が目立ち、求人難にあることを背景に、企業が積極的に採用を進めていることが背景にある。求人から採用までの平均期間は8-11週間となっており、3週間近く長くなったという。管理職全体の失業率は4.1%だが、55才以上の層に限ると6.8%と高く、年齢が高めの層の採用拡大が課題になっている。