通信大手SFR(アルティス傘下)は、携帯2G・3Gのサービス廃止の日程を公表した。2Gを2026年末に、3Gを2028年末にそれぞれ打ち切り、4G・5Gのサービスに一本化する。
最大手のオレンジは昨年に同様の日程を公表済みで、SFRで2社目となった。2Gは1991年に、3Gは2000年に導入された規格だが、GSMアソシエーションによると、欧州における接続に占めるシェアは、前者で6%、後者でも15%に過ぎず、現在は4Gが75%と主流になっている。2025年時点では、2Gが事実上フェーズアウトとなり、3Gのシェアは5%に下がると予想されている。SFRは、現在は2Gと3Gが占有している、建物への浸透が良好な周波数を順次、4G及び5G向けに振り替えてゆくことで、通信品質の向上を目指す。また、2G・3Gは4Gよりも電力消費が大きいことから、その廃止は、重複を省くことで得られる以上の節電効果をもたらす。ただ、エレベーターの緊急呼び出し電話や店舗の決済端末、一部の自動車用GPS、防犯装置などは2G・3Gを使用しているものがあり、顧客のレベルで設備の更新を図る必要が生じる。