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家計資産総額の中央値、2021年に17万7200ユーロ

1月25日発表のINSEE統計によると、家計資産総額(債務控除前)の中央値は2021年に17万7200ユーロとなった。全体の半数の世帯がこれ以上の資産を保有していることになる。全体として、家計資産総額は2018年から2021年にかけて6.7%増加した。
上位10%の世帯の資産額は71万6300ユーロ以上、最上位1%の世帯の資産額は223万9000ユーロ以上となる。資産の分布の偏りは大きく、全体の上位半数の世帯が資産総額の92%を保有し、残りの半数は8%を保有するのみとなっている。また、上位5%の世帯が全体の34%の資産を保有しており、最上位1%には15%の資産が集中している。逆に、下位30%の世帯にはほとんど資産がない。こうした偏りの規模には2018年以来で大きな変化は生じていないという。
資産総額の62%は不動産で、この割合には2004年以来で変化がない。2021年年頭時点で6割の世帯が自身の住居を所有していると推定され、持ち家世帯と非持ち家世帯の間には資産額(債務控除前)に8.6倍の開きがある。このほか、金融資産が21%、その他資産(車両、設備財、宝飾品・芸術品等)は6%、職業上の資産が11%をそれぞれ占める。

KSM News and Research