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ダノン、牛乳生産に由来の温室効果ガス3割減を目標に

仏食品大手ダノンは17日、牛乳生産の過程で生じる温室効果ガスの削減目標を発表した。2030年までに2020年比で30%の削減を目指す。
牛の反芻により発生するメタンガス(げっぷの形で排出される)は、二酸化炭素に比べて25倍も温室効果が大きい。ダノンは、2021年の国連気候変動枠組条約締約国会議(COP26)で決まった「グローバル・メタン・プレッジ(GMP)」に沿って、自社の削減目標を設定した。30%の削減は、二酸化炭素換算で120万トンに相当する。ダノンは牛乳の調達では世界20ヵ国の5万8000に上る農業経営体と契約しており(フランスでは1600)、契約先における削減努力の支援を通じて目標達成に取り組む。
ダノンの契約先のジュラ県コージュ市にある酪農農家では、3年前と比べてカーボン・フットプリントの7%削減に成功している。搾乳のストレス軽減につながる自動搾乳機械の導入を含めて、様々な取り組みを同時に進めて、発生の抑制に努めている。ダノンはまた、海藻を原料とするサプリを飼料に添加するなど、飼料の改良による削減効果に期待している。

KSM News and Research