仏政府は9日、「ディープテック」分野の起業支援に向けて総額5億ユーロのプランを公表する。
政府は2019年に、「ディープテック」分野の起業支援プランに着手。BPIフランス(公的投資銀行)による資金協力などの取り組みを進めている。2021年以降では250社の起業が実現した。政府は2030年までに年間500件の起業実現を目標に掲げている。
新たな追加支援措置として、政府はまず、PUIと呼ばれる大学イノベーションセンターの整備を予告。この種の組織はこれまでに5ヵ所が実現しているが、さらに20ヵ所を追加する。研究者と経済界の間の橋渡しを行い、研究成果の応用や知財権の管理などをサポートする。既存の各種支援措置について広く研究者らに知らしめて、手続きの簡素化などを通じて起業の促進を図る。政府はまた、起業奨励金制度「Bourse French Tech Emergence Lab」の設立(最大12万ユーロ)を予告。また、ディープテック分野のプロジェクト17件を選定し、総額2億7500万ユーロの資金援助を行う予定。